一般患者向け『WellPass』正式リリース前のDEMOバージョンを、こちらから体験して頂けます。
  『WellPass』は、ユーザー様ご自身の判断の参考としていただくアドバイスを行うもので、 医療行為(診察や服薬指導など)ではありません。
 自己の責任において医療機関の受診や救急車の利用を判断してください。

排尿障害

ねこぺん先生
ねこぺん患者

●尿が出にくい 尿の勢いが弱い 尿が出るまでに時間がかかる 

 膀胱から尿の出口までの通路が妨げられて尿がうまく通過できない場合や、膀胱がうまく収縮できず尿を押し出せない場合に起こります。尿の通路が妨げられる要因の多くは男性の前立腺肥大症です。膀胱がうまく収縮できない要因は「神経因性膀胱」と呼ばれる膀胱の運動をつかさどる神経の障害、メタボリックシンドロームに伴う膀胱の血流障害、また加齢による膀胱の老化現象などです。神経因性膀胱は糖尿病による末梢神経障害、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄などの疾患や、風邪薬、不整脈の薬、精神安定剤など一部の薬の影響が原因となる場合があり、尿が全く出ない「尿閉」という状態になることもあります。 

●頻尿 尿意切迫感 我慢できずに漏らしてしまう 排尿痛 残尿感  

 膀胱にうまく尿をためられない場合や、たまった尿をうまく出せない場合にこのような症状が起きます。膀胱に尿がたまったという情報が脳に伝達され尿意を感じる過程や、トイレで脳からの「尿を出す」という膀胱や尿道の筋肉への神経指示系統のどこかに異常が生じて起こることが多く、この要因として脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの神経変性疾患、男性の前立腺肥大、女性の出産や加齢による骨盤底筋の緩みなどがあります。

 頻尿とともに排尿痛や残尿感がある場合、女性では急性膀胱炎であることが多く、男性では前立腺炎や尿道炎が考えられます。膀胱炎や尿道炎は細菌感染によるものがほとんどで、この場合は適切な抗菌薬投与による治療が必要となります。 

 WellPassの質問に答えることで、数日間様子をみてもいい「排尿障害」なのか、病気の可能性があり、早めに医療機関の受診をすべき「排尿障害」なのか、あるいは時間外診療や救急車を使って緊急に受診すべきか、のようなアドバイスを受けられます。
 また『WellPass』 の結果をプリントアウトやメール送信などで、医療従事者に提示することで、自分の病状を医師が理解しやすい言葉にして伝達することができます。

『WellPass』は、こちらの利用規約によく目を通して頂き、同意の上でご利用ください。
本デモバージョンでは、お客様の個人情報は収集せず、問診結果を再利用することはありません。

本デモバージョンは、15歳以上の成人向けです。15歳未満の小児の問診には使用しないでください。

参考文献: 前野哲博 執筆・編集『医療職のための症状聞き方ガイド 』 医学書院 2019年