一般患者向け『WellPass』正式リリース前のDEMOバージョンを、こちらから体験して頂けます。
『WellPass』は、ユーザー様ご自身の判断の参考としていただくアドバイスを行うもので、 医療行為(診察や服薬指導など)ではありません。
自己の責任において医療機関の受診や救急車の利用を判断してください。
急性の下痢の場合は食中毒や感染症が原因であることが多く、軽い場合は数日で治りますが細菌やウイルスの種類によっては血便が出たり、嘔吐、発熱、脱水などの症状も現れ、治療が必要になることもあります。また、米のとぎ汁のような白い便はコレラ特有の症状です。
慢性的に続く下痢では背景に重大な病気が存在する場合もあります。消化管の炎症が慢性的に続くクローン病、潰瘍性大腸炎や、腸の血流が悪くなり腸の動きが低下する虚血性腸炎などがあり、糖尿病の合併症で下痢や便秘を繰り返すこともあります。
大腸ポリープや大腸がんの場合は消化管が細くなり便秘がちになるのですが、反対に下痢になることもあり、血便が見られることもあります。食道、胃や十二指腸で出血があると黒っぽいタールのような便になります。この場合は胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの可能性が考えられます。また、慢性膵炎では膵臓から分泌される膵液の量が減るために脂肪が消化吸収されず、脂肪便(便器の中に油が浮くような便)が見られます。
通勤、通学の途中や、人と会う前などに突然腹痛がしてトイレに行きたくなるような症状が3カ月以上にわたって続く場合、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。IBSの原因は明らかになっていませんが、ストレスによって不安状態になると腸の収縮運動が激しくなり、IBSではこの収縮運動の刺激をより激しい痛みとして感じる知覚過敏の状態になると言われています。
WellPassの質問に答えることで、数日間様子をみてもいい「下痢」なのか、病気の可能性があり、早めに医療機関の受診をすべき「下痢」なのか、あるいは時間外診療や救急車を使って緊急に受診すべきか、のようなアドバイスを受けられます。
また『WellPass』 の結果をプリントアウトやメール送信などで、医療従事者に提示することで、自分の病状を医師が理解しやすい言葉にして伝達することができます。
『WellPass』は、こちらの利用規約によく目を通して頂き、同意の上でご利用ください。
本デモバージョンでは、お客様の個人情報は収集せず、問診結果を再利用することはありません。
本デモバージョンは、15歳以上の成人向けです。15歳未満の小児の問診には使用しないでください。
参考文献: 前野哲博 執筆・編集『医療職のための症状聞き方ガイド 』 医学書院 2019年