オンラインコミュニティサービスの開発・運営を手がける、株式会社エイプリル・データ・デザインズ (本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル)は、クラウド問診ツール「問診ナビ®」における介護および訪問診療向け独占営業権を株式会社メトロネット(本社:東京都新宿区。代表取締役:福田哲夫。以下、メトロネット)より取得し、事業を開始することをお知らせします。

■『問診ナビ®』の介護分野および 訪問看護、訪問診療分野向け事業を開始

『問診ナビ®』に搭載している『臨床推論アルゴリズム』は、筑波大学総合診療科の前野哲博教授(同附属病院副院長、日本プライマリケア連合学会副理事長)の協力・監修を受けております。

エイプリルはメトロネットと共同で、2015年より開発を進めてまいりましたが、この度介護分野、訪問介護および訪問看護向けの独占営業権を取得し、2020年度の事業化を目指します。

■『問診ナビ®』とは

問診ナビ®とは

『問診ナビ®』を用いると、患者もしくは患者のご家族や介護士が、スマートフォンやタブレットから詳細な病歴を入力することができます。

連絡を受けた医師は、メール送信もしくは電子カルテ連携により転送された、精度の高い問診結果を見ながら診断をすることができ、改めて問診をやりなおす必要がありません。

『問診ナビ®』用いることで、いますぐ医師に連絡すべきかどうかガイダンスされるため、ご家族や介護士の心理的負担を軽減し、医師の過重労働を削減できます。

『問診ナビ®』を導入することで、医療従事者の負担を削減し、診療の質を向上することができます。

■  従来の問診の問題点を解決

本来問診とは、患者一人一人訴える症状が異なるため、問診すべき項目も異なります。それを、同じフォーマットに記入するため、情報量が少なくなってしまうことが問題でした。

『問診ナビ®』では、精度の高い問診結果を得るために、総合診療科24症候に対応した膨大な質問項目を収録しています。

膨大な問診項目を収録

さらに、介護分野向けバージョンでは「転倒」「やけど」「床ずれ」を追加して収録しております。

■  『問診ナビ®』の特徴1:『臨床推論アルゴリズム』

『問診ナビ®』は、ベテラン総合診療医の思考をシミュレートした『臨床推論アルゴリズム』を搭載しております。前の質問の答えから、次に聞くべき質問だけが表示されますので、問診時間が必要以上に長くならずに、必要な情報を聞き漏らすことなく病歴聴取が行えます。

臨床推論アルゴリズムを搭載

■  『問診ナビ®』の特徴2:『受診勧奨』

体の調子が悪いとき、すぐに病院へ行った方がいいかの判断には、高度な専門知識と熟練が必要です。そのため、「医療機関を受診すべきかどうかは、実際に受診してみないとわからない」という問題が生じており、すぐに治療が必要なのに自己判断で受診を控えてしまうケースや、セルフメディケーションで十分対応できるのに、気軽に受診する「コンビニ受診」のようなケースが社会問題化しています。

『問診ナビ®』では、臨床推論に基づいて情報の重みづけを行い、緊急度に合わせて①red flag:今すぐに受診すべき、②yellow flag:早めの受診を勧める、③green flag:経過を見て症状が続くなら受診を勧める、の3つに分類して表示する『受診勧奨』機能を提供します。

受診勧奨(レッドフラグ、イエローフラグ、グリーンフラグ)

さらに、短時間で緊急性の判断のみできる『救急ナビ』もラインナップしており、急いで救急車を呼ぶべきか、様子を見てもいいかのトリアージ機能も提供しております。

■  『問診ナビ®』の特徴3:『文書化機能』

『問診ナビ®』に入力した情報は、そのままカルテに貼り付けることができるテキストとして、文書化出力することができます。

出力した文章は、『問診ナビ®』導入済みクリニックであれば電子カルテに連携され、医師に対してスムーズな情報伝達ができ、カルテ入力の手間が省力化されます。

文書化機能

未導入の医療機関向けには、プリントアウトやQRコード出力などをサポートし、将来的には、電子お薬手帳との連携も開発予定です。

■  『問診ナビ®』の特徴4:『学習機能』

『問診ナビ®』には学習機能も搭載されています。

なぜその質問をするのか、それぞれの選択肢にはどんな意味があるのかの根拠を表示することができ、学生やコメディカルの教育にも役立てることができます。

学習機能
※本プレスリリース掲載の画面はすべて開発中のものです。
<株式会社エイプリル・データ・デザインズ会社概要>
本社:東京都世田谷区
代表取締役:濱田功志
設立:平成4年10月
資本金:1000万円
URL:http://www.aprildd.co.jp/
事業内容:オンラインコミュニティ開発・運営、モバイルアプリ開発